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甲南山手駅から歩いて3分、国道2号線沿いにある眼科です。

白内障

白内障とは水晶体の濁った部分です。
正常の水晶体は透明です。光を目の後ろのほうに透過します。白内障は光の一部を遮断します。白内障が進行するに従い見にくくなります。
白内障は正常な老化の一部です。65歳から74歳のほぼ半数は白内障を持っています。75歳以上の場合はほぼ70%の方が白内障を持っています。
白内障の患者さんのほとんどが両眼に白内障を持っています。しかしながら、ほとんどの患者さんで片方がもう一方よりも先に悪くなります。

■治療の方法

あなたの白内障の治療の方法を次の中から選べます。院長とよく相談してあなたが決めて下さい。

1.治療しない

通常は白内障の手術は緊急にしなければならないものではありません。ですから今すぐには手術はしないというのも、ひとつの選択です。放っておくと、白内障は進行して視力はゆっくりと悪くなって行くでしょう。
 けれども、時には白内障の進行と共に緑内障や眼内炎が起こってきて、急いで手術をしなければならない状態になることもあります。このような緊急事態になってから行なう白内障の手術の結果は、通常の白内障の手術の結果ほど芳しくありません。あなたの白内障が将来緑内障や眼内炎を合併するかどうかは、なかなか予想しにくいものです。このような時期を見過ごさないために、たとえ近い将来手術を受けないことにしても、信頼できる眼科医を定期的に受診しましょう。

2.薬物治療

現在のところ、はっきりと白内障を改善する薬物は知られていません。白内障の進行を遅らせる薬物として、カタリン、カリーユニ、イセチオン、タチオン、ある種の漢方薬があります。

3.手術

現在用いられている白内障の治療は、混濁した水晶体の中身を超音波で粉砕吸引し、残されたカプセルの中に人工水晶体を入れる手術です。3mmほどの切開からすべての処置が可能で、それほどの疼痛はなく、多くは外来手術ができます。入れる人工水晶体にはUVカットされたレンズ、球面収差を抑えたレンズなど、さまざまな種類があり、最近では多焦点レンズも発明されております。今のところ多焦点レンズは保健扱いができないで、自費扱いの手術となるため高額の治療費が必要となります。通常の眼内レンズでは調節作用がないため、遠見に合わせた場合は近見用の、近見に合わせた場合は遠見用の眼鏡が必要です。比較的安全な手術ではあるが、どうしても避けることのできないまれな合併症として感染症、網膜剥離、駆逐性出血などの可能性があり、その結果視力低下を起こすこともあります。